動物の体に負担の少ない治療の提案
ペットの皮膚病は長く付き合っていくものが多いため、ステロイド剤や抗生剤を長期にわたり繰り返し投与することはペットにとって負担となります。当院では薬のみに頼らず、サプリメントや漢方、スキンケアなど負担の少ない治療を併用していくことにより、薬を減量できるような治療方針をご提案します。

愛犬愛猫の皮膚病治療、
もっとやさしく、もっと続けやすく。
ペットの皮膚病は長く付き合っていくものが多いため、ステロイド剤や抗生剤を長期にわたり繰り返し投与することはペットにとって負担となります。当院では薬のみに頼らず、サプリメントや漢方、スキンケアなど負担の少ない治療を併用していくことにより、薬を減量できるような治療方針をご提案します。
長く付き合っていく皮膚病だからこそ飼い主様にとって無理のない治療法を継続していくことも重要となります。薬の費用と副作用の説明、フードの変更が可能か、自宅でしっかりとシャンプーができるかなど飼い主様と相談したうえで治療を進めていきます。
シャンプーは正しい量、時間、使い方をしなければ十分な治療効果が出ません。実際にやろうとすると意外と消耗品も多く、時間や手間がかかります。当院では獣医師による皮膚の診察をした後、十分なスキンケアの知識をもつスタッフがペットを洗浄する薬浴治療を行っております。
オトスコープとは耳の中の様子を確認し、拡大してPC画面に映すことが出来る機器です。
従来は獣医師しか見られなかった耳のなかの様子を飼い主様と一緒にご確認いただくことが出来ます。従来の手持ち耳鏡よりも視野が格段に広くなり、耳の洗浄においても洗浄後の洗い残しがないかをしっかりと確認できるため治療効果が高くなります。
膿皮症は皮膚に常在するブドウ球菌が感染を起こし、皮膚に赤みや痒みが見られる病気です。ニキビのような黄色いポツポツとした丘疹やカサカサしたかさぶたのようなものが付着するのが特徴です。
消毒薬による清拭や薬用のシャンプーなどで治療します。
慢性経過の場合は薬浴による治療をお勧めします。
原因不明のアレルギー性皮膚炎をアトピーと呼びます。
はじめは耳や足先から始まり、次第に顔周り、耳、指の間、脇、内股、肛門周囲など全身に痒みが見られます。
皮膚が赤くなり、フケが増えます。ステロイド剤、免疫抑制剤、分子標的薬などで治療します。
皮膚のバリア機能をよくするために適切なフードやスキンケアなども重要です。
マラセチアという真菌の感染により、皮膚の赤みや痒みがみられる病気です。
マラセチアは皮膚の脂をエサにして増殖する為、中年齢以降の皮膚のべたつく犬に起こりやすい病気です。
アトピー性皮膚炎と併発することもよくあります。
薬用のシャンプーや抗真菌薬の外用薬により治療します。
何らかのアレルゲンの暴露により痒みが出ます。
痒みは首周りに出ることが多く、ひっかくことにより傷ができます。
アレルゲンが特定できれば、それを排除します。
アレルゲンが特定できない場合、ステロイド剤や免疫抑制剤、分子標的薬などの投薬で治療します。
真菌(Microsporum canis)の感染により顔周りや耳、肢端に脱毛が見られる病気です。
子猫の時期に発症しやすい病気です。
人にも感染することがあり注意が必要です。
抗真菌薬の内服薬では投薬した猫の数%で食欲不振や肝障害が起こるリスクがあるため注意が必要です。
薬用のシャンプーによる洗浄や抗真菌薬の投与のほかに、生活環境(家の中)の除菌(掃除機→洗濯→塩素消毒)や、同居猫がいる場合は隔離することも重要です。
犬種:柴犬
皮膚の赤み、痒み
診断:アトピー性皮膚炎 甲状腺機能低下症
治療:甲状腺ホルモン薬の内服、ステロイド剤の内服(3日に1回)
皮膚症状がよくならずセカンドオピニオンでいらっしゃいました。当院へいらっしゃる前は薬に頼らず飼い主様がスキンケアをかなり頑張っておられましたが皮膚の状態は良くなりませんでした。アトピー性皮膚炎に加え、血液検査においてホルモン疾患が併発していることが分かりました。当院にて適切な治療をすることにより皮膚の痒みが無くなり毛が生え始めました。わんちゃんも痒みから解放され、飼い主様も毎日のスキンケアの苦労と金銭的な負担を軽減することが出来ました。
犬種:トイプードル
皮膚のべたつき、痒み、苔癬化(皮膚が厚くなり皺や溝ができる様子)
診断:マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症
治療:薬浴治療、分子標的薬の内服、甲状腺ホルモン薬の内服
歯周病治療のセカンドオピニオンでご来院されました。歯周病の治療後、皮膚の治療も開始しました。血液検査、皮膚科検査によってマラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症が混在していることが分かりました。皮膚の痒みとホルモン疾患はお薬で治療しつつ、スキンケアの為当院にて薬浴治療を行いました。皮膚のマラセチアが減少し黒く肥厚してた皮膚がやわらかくピンク色に戻り、痒みからも解放されました。
犬種:シーズー
皮膚の痒み、脱毛、フケ
消毒液による清拭、薬用シャンプーによる洗浄、抗生剤の内服
他院にて膿皮症の治療中でしたが、なかなかよくならない為セカンドオピニオンでご来院されました。
当院にて皮膚科検査を行い膿皮症と診断し、消毒液による清拭と薬用シャンプーでの治療を行いました。改善が乏しかったため、薬剤感受性試験を行ったところ薬剤耐性菌の感染が認められました。その後適切な抗生剤の投与により皮膚症状がきれいに治りました。
犬種:フレンチブルドック
皮膚の赤み・痒み、脱毛、化膿
免疫抑制剤の内服、消毒液による清拭、薬用シャンプーによる洗浄、ステロイド外用剤(スプレー)
他院にてマラセチア性皮膚炎と診断し、治療で一旦治癒するもぶり返してしまった為、セカンドオピニオンで当院へいらっしゃいました。
当院にて皮膚科検査を行い脂腺炎と判断しました。適切な治療により皮膚の赤みは消え、毛も生え始めました。治療をやめてしまうと再発してしまうので、お薬を減量するために何が出来るか飼い主様と相談しながら治療中です。
ご記入いただいた問診票をもとに皮膚の症状を確認します。
皮膚以外にも問題がないか身体検査を行います。
飼い主様が一番困っていること、皮膚症状、身体検査の所見から考えられる病気を絞り、お伝えします。
検査が必要な場合は、必要な検査をご提案します。
診断に検査が必要な場合は検査を行います。
各種皮膚の検査に加え、ホルモン疾患などの関与が疑われる場合は血液検査等も行います。
必要な検査をご提案し、飼い主様の同意の上、検査を行います。
検査結果をもとに治療方針をご説明します。
皮膚病はいくつかの疾患が併発して起こる場合が多く、診断・治療には時間や手間がかかることもございます。
お薬、シャンプー、サプリメントなど動物の負担と飼い主様の負担が少なくなる様な治療方針を心掛けてご提案いたします。
診察が終わりましたら待合室にてお待ちください。
お会計の準備ができましたらお呼びします。
お薬が出る場合はお薬をお渡しします。
お会計を行い、次回の予約をします。
検査費用 | |
---|---|
専門初診料 | 3,300円 |
専門再診療 | 1,650円 |
皮膚科検査 | 6,600円〜 |
食物アレルギー検査 | 44,000円〜 |
治療費用 | |
---|---|
軽度(初診時) | 9,900円〜 |
重度(初診時) | 23,430円〜 |
※価格は全て税込表示となっております。
当院の皮膚科サイトをご覧いただきありがとうございます。
動物の皮膚のトラブルは多く、困ってらっしゃる飼い主様も沢山いらっしゃることと思います。
動物の皮膚疾患は完治が難しく、うまく付き合っていく必要がある病気がほとんどです。
それゆえ動物にとって負担の少ない治療を選択する必要があります。
また一方で動物の負担を気にしすぎるあまり飼い主様の負担が多大になってしまうこともあります。
当院では動物と飼い主様の負担がどちらも大きくならないよう配慮し、飼い主様と相談しながら治療方針を決めてきたいと考えております。
動物の皮膚病でお困りの方は当院へご相談ください。