鍼灸・漢方(中西結合獣医学・ちゅうせいけつごうじゅういがく)

鍼灸は完全予約制となります。
診療の流れは下部をご覧ください。

西洋医学以外の治療法ないの?と探されている方いらっしゃいませんか?

などのお悩みをお持ちの方がいましたら是非下記をお読みください

鍼灸のお話の前に…

当院では中西結合獣医学をすすめております。では中西結合獣医学とは?

中西結合獣医学って?

中西結合獣医学とは中医学、西洋医学をお互いに補い、長所を伸ばし、動物に臨床上で実践する医学です。 現在一般的に動物病院で行われている診療方法の多くは西洋獣医学。 大学で学ぶ内容も理論と証拠に基づいて学ぶこの方法です。

西洋獣医学とは

  1. 発症
  2. 病気が起こるメカニズムを解明
  3. それを止める、促す、薬や処置により治療を行う。

即効性があり理論に基づく処方が可能

中獣医学とは

一方中医学は 数千年前に発祥し臨床経験と歴史に裏付けられた理論に基づき発展してきた中国の伝統医学です。
その特徴は「病気とを診る」という視点です。(西洋医学は病気がメインですよね) よく、バランス医学、オーダメイド医学、予防医学なんて言われています。
それをどうぶつ対象にしたものが中獣医学です。

  1. 発症または未病
  2. その動物の体の様子を五感を使い観察、日々の生活の様子を問診
  3. 体の状態を把握⇒必要に応じて鍼、按摩、お灸、中医薬(日本では漢方薬)など体の痛みを抑えたり、調和を図る治療を行う。

未病状態、老化症状も含め、じっくり体と向き合い体のバランスを整える、痛みや体の不調をを緩和

どちらにもメリットがある!ならば両医学を合わせることでより効果的な治療が可能なのではないかと考えられた獣医学なのです。

では中獣医学ってどのようなことができるのでしょうか?
当院では現在以下の内容を行っています。

どうぶつ鍼灸について

中獣医学の一つで鍼で体に刺激を与えることにより苦痛を和らげたり、体が本来持っているホメオスタシス(恒常性)を回復させ病気を治療、予防したりする治療法です。
当院では直径0.1-0.3mmの使い捨て鍼を使用し筋肉、神経、ツボを刺激し体のバランスを整えます。
鍼管(鍼が入っている筒)があるため鍼入の痛みはほぼ感じません。正確な位置に鍼が刺さると“得気(とっき)”という独特の感覚があります。動物の場合は得気を感じると筋肉が動いたり、耳や尻尾が動くことがあります。また灸は経絡上のツボを温め、体のバランスを整えます。

どうぶつ漢方について

苦い?飲みづらい?体質改善ができる?副作用が少ない?など様々なイメージを持っている方がいらっしゃると思います。漢方とは中国源基の中医学をもとに日本で独自で発展した生薬です。今は中医師の処方に基づき作られたどうぶつ用の漢方もあります。より体に負担の少ない治療や症状のコントロール、体質強化などに効果があり、慢性疾患や術前術後の負担の軽減にもつながり生活の質の向上になります。当院では動物用漢方を取り扱っております。

  • 全て錠剤(ただし飲みやすいように水やシロップに溶けます、粉でも処方可)
  • 原料は植物と動物(全て食べられるものです)
  • 西洋薬と併用可能
  • 安全性が高い(残留農薬検査基準の1/100以下を採用、人も飲めるものです)
  • 防腐剤、着色料不使用

注意点

  • 植物や動物が原材料のためアレルギーの子は処方時確認が必要です
  • 即効性のある漢方もありますが、体質改善を目的にすることが多いため最低でも1ヶ月以上は続けてましょう。
  • 西洋医学との併用治療を行う場合もあります。
  • 人間用の漢方を応用する場合もあります。

様々な適応症例

適応症例は様々あります。
弁証論治という中医学の手法でその子の体質や病気の状態を把握し処方するのが原則です。
そのため、西洋獣医学で同じ病気の診断が下りても、その子の体質によって処方する漢方、鍼灸治療は異なることがあります。
しかしながら、わかりやすく西洋獣医学の疾病で捉えると、皮膚科、整形外科、消化器科、泌尿器、腫瘍科、内分泌科、精神科、神経科、眼科など科に分類される疾病だけでなく老犬や老猫の症状緩和や未病や術後など様々な状態に処方することが可能です。
中獣医学の良さは現代の西洋獣医学と異なる視野を持ち、治療の選択肢が広がること。
どうぶつ診療における中医学の目標はペットと飼い主が少しでも長く楽しい時を過ごせることです。
より元気で長生き、病気や症状を緩和し、健康寿命を促進できるよう中獣医学という側面からもお手伝いできればと思います。
気になった方は是非お問い合わせくださいませ。

鍼灸治療の流れ

漢方処方は通常診療内で行います。鍼灸治療をご希望の方は別途鍼灸治療枠でご予約下さい。

初回は中医学初診料&カウンセリング料金(約1時間)¥5,500(税込)となります。
そのまま鍼治療をされる場合は別途初回お試し¥5,500(税込)がかかります。
鍼治療は原則7-10日間隔で8回を1クールとして効果判定を行います。

鍼治療料金は¥6,600~/回です。

  1. ご予約(ウェブまたはお電話048-964-5121)
  2. 診察、カウンセリング&ご説明&治療計画
  3. 施術

飼い主様からの体験談

M様 17歳ねこちゃん

鍼治療をうけて思われたこと、変化したことなど

もうすぐ18歳になる兄弟猫でお世話になっています。馬尾症候群で時々右後足を引きずる先猫は先日お鍼をしていただいたあと、ステロイド剤を飲まなくてもスタスタ歩けるように!!
慢性腎臓病の弟猫は吐き気がある時にお鍼をすると全く吐かなくなりました。治療後の効果は歴然としています。

鍼灸治療のイメージはどのようなものでしたか?

飼い主や家族はお鍼で結果を出せていたのですが、猫が大人しく治療を受けられるのか少々心配していたものの、実際治療を騒がずに受けられ、効果もありイメージ以上でした。

K様 17歳わんちゃん

どうぶつ鍼灸資料はどのようなイメージでしたか?治療後のイメージは?

人間と同じようにきちんと動物にも効くのかな?というイメージもありました。以前から興味があり、いつか試してみたいと思い調べてみましたが、地元で鍼灸治療が出来るならぜひ愛犬に試してみたいと思いました。治療後のイメージは人間も犬も一緒なんだと思いました。

鍼灸治療を受けてみての感想やわんちゃんに変化はありましたか?

17歳半になり去年から毎月のトリミング時にトリミングテーブルで後ろ足が滑りやすくなり、立ちづらくなり、トリマーさんにも覚悟してくださいと言われました。本当にショックでした。
鍼灸治療1回目の次の週のトリミング時はなんと後ろ足が滑らずに済んだようです。
毎回すべらないわけではないのですが、滑る回数は減ったと思います。鍼灸治療によりいつまでも若々しく、元気な20歳を目指したいと思います。