老犬・老猫介護について
医学の進歩や栄養面での充実から、ペットたちの寿命は年々長くなる傾向にあります。そうした中、人間同様に認知症などを患い長期に渡り介護生活が必要となるケースも増えてきています。
①夜鳴きについて
夜泣きと言っても、原因は様々。認知症の代表的症状の一つであることから、夜泣き=認知症というイメージが強いですが必ずしもそうとは限りません。個々の原因にあった、対策を行うことが効果的です。
不安感からの夜泣き➡︎飼い主さんの近くに寝床を設置する
「身体が自由に動かない」という感覚はわんちゃんたちにとってシニアになり初めて感じる現象。日に日に自分の体が動かなくなることに対して人間の想像以上に強い不安を感じます。夜中ならなおさら不安感は強まります。
不安感から夜泣きをしている場合、近くに人の気配がすることで安心して眠れるようになることも。
昼夜逆転➡︎日中の生活を見直す
シニア期になると日中寝ている時間が増え、若い頃のような活発さがなくなる為昼夜逆転現象が起こりがちです。
日中、飼い主さんが在宅の場合にはマッサージや軽い運動等を行い、昼間不在の場合は窓辺にベットなど設置し日光浴をさせ、心身に程よく刺激を与え時間感覚を取り戻すサポートをします。
※日中預かりサービス(デイケア)も受け付けておりますのでご検討ください。
要求吠え➡︎寝返り、トイレの補助など不快感を取り除く
寝返りをうちたい、トイレに行きたい、お水が飲みたいけれど体が動かない、助けて!という状況のわんちゃんが飼い主さんの助けを求めて泣いている状態です。初めの頃は何を求めているのか全く分からないこともありますが、生活リズムを把握し、何を求めているか分かるようになればあらかじめ対策を行うこともできます。
その他にも個々によって様々な原因が考えられますが、睡眠薬などの使用を検討する前に、普段の生活を少し変えることで対処可能な場合も多々あります。
②高齢になりトイレを失敗するようになった
筋肉が衰えだし、トイレまでの移動が間に合わなくなってしまうことがあります。「今までできていたのに・・・」とびっくりしますが、それは人間だけでなくわんちゃんも同じ。中にはトイレを失敗するようになってきた自分に対し、負の感情を抱く子もいるようです。
トイレを失敗してしまっても、決して叱らず、騒ぎ立てず何事もなかったかのように掃除してあげてください。あまりにも広範囲に渡りトイレを失敗するようなら、オムツやその他対策を行うことも検討しましょう。
③寝たきりの状態になってしまった。具体的に何をしたらいい?
代表的なものを挙げれば、床ずれの予防や、食事・排泄の補助などが該当します。ですがその他にも身体を清潔に保つためのケアや関節が固くならないようなマッサージ、加えて精神面でのケアなど多岐に渡ります。
また、寝たきりの具合(完全な寝たきりの場合、補助があれば多少は自分で動ける場合)によっても必要となる内容は変わってきます。
④老化の症状が見られるようになってきた
現在のわんちゃんの状態から行えるような運動や生活スタイルの提案を通じ、より元気なシニア期を過ごせるようサポートを行います。
具体的には、関節や筋肉が衰えにくくなるエクササイズや日常の中で気づかないうちに心身への負担になっているものがないかの確認、今後のシニア期の中で準備しておくべきことなどのご提案をさせていただきます。
若いうちから様々な老化対策を行うことが一番好ましいですが、老化の症状が現れ始めた頃に何か対策を行うか否かが今後大きな影響をもたらすこともありますので、お早めにご相談いただければと思います。
老猫の介護について
猫ちゃんは一般的にわんちゃんのように寝たきりになったり、認知症になることは少ないと言われています。ですがやはり老化現象は生じます。
猫ちゃんの老化は非常に分かりにくい
- 犬のように毛も白くなったりしない
- シニアになっても動くものを追いかけたり、高いところを登ったりする
など、あまり変化は少ないように感じられます。ですがそのままの生活を続けていると・・・
- 毛繕いをしなくなって、体が毛玉だらけ!
- キャットタワーから落ちて怪我してしまった!
などいろいろな問題も生じてきます。
介護相談の流れ
- ご予約(お電話にて)
- カウンセリング※
- 1匹1匹に合わせた介護生活のご提案※
(カウンセリングとは別日、また後日のご提案となります)
※病院だけでなく、ご自宅でも可能です(ご自宅の場合別途条件あり)
デイケアサービス(日中預かりサービス)
日中(9:00~17:00)病院にてお預かりし、お散歩、リハビリ、マッサージ、その他身体のケアを行います。
- 日中仕事などで家を留守にするのに、シニアペットを一人にしておくのは不安・・
- 長い介護生活の中で、飼い主様のリフレッシュの為に
ぜひご利用ください
一人で抱え込まないでください
シニアペットの介護生活、悩みは尽きないけれどどうしたらいいかわからず日に日に負担が増え疲れ果ててしまう。そんな方も少なくないのではないでしょうか。そうした状況だからこそ「頑張りすぎない努力」も時には必要です。ぜひ一緒にお手伝いさせてください。