【猫のエイズ（FIV）】症状・治療・予防まで徹底解説｜越谷どうぶつ病院
【猫のエイズ（FIV）】症状・治療・予防まで徹底解説｜越谷どうぶつ病院
目次
- 猫のエイズ（FIV）とは？
- 猫エイズの主な症状
- 猫エイズの原因
- 動物病院に行くべきタイミング
- 猫エイズの治療法
- 越谷どうぶつ病院での治療の特徴
- 越谷どうぶつ病院の症例紹介
- ご自宅での対処法
- 予防について
- よくある質問
- まとめ
猫のエイズ（FIV）とは？
猫のエイズとは、「猫免疫不全ウイルス（FIV：Feline Immunodeficiency Virus）」の感染によって、 免疫力が徐々に低下してしまう病気です。
人間のエイズとは異なり、人間には感染しません。猫同士のみで感染が広がります。
感染したからといってすぐに症状が出るわけではなく、数年にわたり無症状で経過するケースも多く、 正しく理解すれば長く穏やかに暮らすことができます。
猫エイズの主な症状
- 口内炎・歯肉炎
- くしゃみ・鼻水などの上部気道症状
- 食欲低下・体重減少
- 皮膚炎・膿皮症
- リンパ節の腫れ
- 慢性的な下痢
- 免疫力低下による様々な感染症
免疫が弱くなるため、「いつもより治りが悪い」「同じ症状を繰り返す」といった傾向があります。
猫エイズの原因
主な感染経路は以下の通りです。
- ケンカの咬傷による感染（最も多い）
- 深い傷からの血液感染
- 交尾による感染
- 母子感染（割合は低め）
完全室内飼育であれば感染リスクは非常に低くなります。
動物病院に行くべき目安
以下の症状がある場合は受診をおすすめします。
- 口臭が強くなった・よだれが出る
- ご飯を食べない、痩せてきた
- くしゃみ・鼻水が長引く
- 皮膚が赤い・かゆがる
- 元気がない
猫エイズは早期のケアによって生活の質が大きく変わるため、気になる症状があれば早めの受診が大切です。
猫エイズの治療法
残念ながら、FIVそのものを完全に治す治療（完治させる薬）はありません。
しかし、症状のコントロールや免疫状態の改善により、長く快適に過ごすことができます。
主な治療内容
- 口内炎や感染症への抗生剤・抗炎症剤治療
- 免疫調整剤（インターフェロンなど）
- 漢方・鍼灸・レーザーなどの補助療法
- 栄養管理・サプリメント
- ストレス軽減ケア
特に口内炎の治療は重要で、生活の質（QOL）に大きく関わります。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
- FIV陽性猫の診療経験が豊富
- 西洋医学＋漢方・鍼灸の統合療法に対応
- 口内炎・皮膚病の治療に強い
- その子に合わせたオーダーメイド治療
当院では院長が猫の慢性疾患（口内炎、腎臓病、皮膚病）の長期管理を多数経験しており、副院長による西洋医学・中医学の両面からアプローチも可能です。
越谷どうぶつ病院の症例紹介
▶ 8歳・オス（FIV陽性）
慢性口内炎で来院。食欲低下・ヨダレが続き、体重が減っていました。
抗炎症剤・抗生剤に加え、漢方を併用したところ、2週間で食欲が安定し、3ヶ月後には体重が増加。
現在も定期的に通院しながら、元気に生活しています。
ご自宅でできる対処法
- 完全室内飼育を徹底する
- ストレスを減らし、落ち着ける環境を整える
- 口内ケア（できる範囲で）
- 良質なフードを与える
- 多頭飼いの場合は感染対策を行う
特にストレスは免疫低下につながるため、静かで安心できる環境づくりが大切です。
予防について
- 完全室内飼育が最大の予防
- 外猫との接触を避ける
- 早期の避妊・去勢
- 多頭飼育の場合は隔離を徹底
ワクチンは過去に販売されていましたが、現在は国内での一般使用はありません。
よくある質問
Q. 猫エイズは人にうつりますか？
A. うつりません。猫同士のみで感染します。
Q. FIV陽性でも長生きできますか？
A. 適切なケアと環境があれば、10年以上元気に暮らす猫も多くいます。
Q. 他の猫と一緒に暮らせますか？
安全性を考えると、単独飼育が基本ですが、穏やかな性格同士であれば管理可能な場合もあります。
Q. ワクチンはありますか？
現在、日本では一般使用のワクチンはありません。
まとめ
猫エイズは正しい知識とケアがあれば、長く穏やかな生活が可能な病気です。
少しでも気になる症状があれば、早めにご相談ください。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫のエイズでお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡
