【犬のいびき】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

【犬のいびき】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


犬のいびきとは?

犬のいびきは、睡眠中に喉や鼻の空気の通り道が狭くなることで起こる音です。 短頭種(シーズー、パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリアなど)では構造上いびきをかきやすく、性格や体質で「眠りが深いだけ」と誤解されることがあります。

しかし、慢性的ないびきは病気が隠れているサインの可能性もあり、 特に以下のようなケースでは注意が必要です。

  • 日中の呼吸が荒い
  • 睡眠中に呼吸が止まる
  • 運動ですぐハァハァする
  • 以前よりいびきが大きくなった

犬のいびきは「生活の質(QOL)」に影響を与える場合もあり、 原因を正しく見極めて早めに対処することが大切です。


主な症状

  • 大きな音のいびきをかく
  • 睡眠中の無呼吸(呼吸が止まる瞬間)
  • 運動時の呼吸が荒い
  • 寝起きが悪い
  • 疲れやすい
  • 鼻水が多い
  • 口を開けて呼吸することが増えた

短頭種では「当たり前」ではなく、短頭種気道症候群(BOAS)の可能性が高くなります。


犬のいびきの原因

● ① 短頭種気道症候群(BOAS)

パグ・フレブル・シーズーなど短頭種は 鼻の穴が狭い・軟口蓋が長い・気道が狭いなどの構造的な問題でいびきが多発します。

● ② 肥満

首周りに脂肪がつき、空気の通り道が狭くなることでいびきが増えます。

● ③ アレルギーや鼻炎

アレルギー性鼻炎・ハウスダスト・花粉などで鼻粘膜が腫れるといびきをかきます。

● ④ 逆さまつげ・涙やけによる鼻涙管の問題

涙や鼻の炎症は気道の閉塞につながり、呼吸が乱れることがあります。

● ⑤ 喉の腫れ・ポリープ・腫瘍

気道が物理的に狭くなるため、いびきが増えます。

● ⑥ 老化による筋力低下

喉の筋力が落ち気道が狭くなりやすくなります。

● ⑦ 睡眠の姿勢

あお向け寝・首が曲がって寝ると気道が圧迫されます。


動物病院に行くべき目安

次の症状がある場合は受診をおすすめします。

  • 睡眠中に呼吸が止まる瞬間がある
  • いびきが急に大きくなった
  • 日中もガーガー音がする
  • 運動を嫌がる・疲れやすい
  • 咳・鼻水・くしゃみが多い
  • 口を開けて呼吸する

短頭種の呼吸トラブルは命に関わることもあります。


犬のいびきの治療法

● ① 原因に応じた治療が重要

● ② 生活習慣の改善

  • 減量(肥満改善)
  • 湿度管理(乾燥は悪化)
  • 睡眠環境の改善

● ③ 短頭種気道症候群の治療

  • 鼻の穴を広げる手術(鼻孔拡大術)
  • 軟口蓋切除術

● ④ 内科治療

  • アレルギー治療
  • 炎症を抑える薬
  • 鼻炎治療

● ⑤ 中医学(鍼灸・漢方)

呼吸を助け、気道の緊張を和らげるサポートとして鍼灸・漢方が有効なことがあります。 短頭種の慢性呼吸トラブルに併用することで生活の質が改善するケースも多いです。


越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 短頭種の呼吸評価(鼻・喉・気道)を細かくチェック
  • 鼻炎・アレルギーの評価が可能
  • レントゲンで気道狭窄や骨格異常を判断
  • 鍼灸・漢方など統合医療による呼吸サポート
  • 生活指導や体質改善までトータルケア

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 5歳・フレンチブルドッグ(いびき+鼻水)

慢性的な鼻炎が原因。内科治療と顔周りのケアでいびきが軽減。

▶ 8歳・パグ(睡眠中の無呼吸)

短頭種気道症候群と診断。治療と体重管理で生活の質が改善。

▶ 4歳・トイプードル(急に大きないびき)

アレルギー性鼻炎が原因。点鼻薬とアレルギー治療で改善。


ご自宅でできる対処法

  • 体重管理(減量は最も有効)
  • 湿度40〜60%を保つ
  • 寝床の位置を調整(高すぎない・寒すぎない)
  • 首に負担のないハーネスを使用
  • ホコリ・花粉・アレルゲン対策
  • 散歩時間を適度に調整(暑さは厳禁)

※人間用の鼻づまり薬は使用してはいけません。


予防

  • 太らせない
  • アレルギー管理
  • 鼻・喉のトラブルを放置しない
  • 短頭種は特に早めのケアが重要

よくある質問

Q. いびきは放置していい?

A. 大きな音・急に悪化したいびきは病気のサインの可能性があります。

Q. 手術が必要になることはある?

A. 短頭種気道症候群では手術が根本治療になることがあります。

Q. 家でできる改善は?

A. 減量と寝る姿勢の改善が効果的です。

Q. 高齢犬のいびきは老化?

A. 老化でも起きますが、病気が隠れていることもあります。


まとめ

犬のいびきは可愛らしく見えることもありますが、 鼻の異常・喉の閉塞・短頭種気道症候群・肥満・鼻炎など さまざまな病気のサインである可能性があります。

特に短頭種では呼吸障害に進行することがあるため、 症状が気になったら早めの受診がおすすめです。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、犬のいびき・睡眠時の呼吸異常の治療をお考えの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡