どうぶつ中医学よもやま話①-気ー

みなさま冬の足音が近づいてきましたね。

お元気ですか?獣医師の岩岡 佳織です。

 

どうぶつ中医学よもやま話① 〜気〜

現在行っている秋の健康診断の肉球診断もう受けられましたか?
気虚の子が結構多く見受けられます。

今日はそんな気のはなし。

元気
病は気から
気を失う 
気を張る

など日常で何気に使っている気という言葉は中医学的に基礎となる大事な言葉です。

気って何ですか?
目に見えますか?
どこにありますか?

えっと、、、、

気は体を動かし維持するエネルギー。
もちろん目に見えません。
ざっくりですが、気は水穀の精微【栄養】、気持ちの良くきれいな空気(清気)、血🩸から
作られます。胸の中、体表、脈内、経絡内、腎内つまり体の中にありますが、環境中にも気は存在します。

皆さん意識して生活していますか?

気には分類がいろいろあります。
元気、宗気、衛気、営気、経絡の気、臓腑の気に分けられます。

①過剰に消耗または不足して気が減ると、、、気虚   

○疲れやすい
○息切れする
○めまい
○汗がよく出る
○よくお腹を壊す
○冷える
○風邪ひきやすい、治りづらい
○胃下垂

肉球は冷たく、張や潤いがなくなります。

②巡りが滞り気が動かなくなると、、、気滞

ストレスとかね

○張り
○痛み
○ゲップ
○イライラ

肉球は湿っていて冷たくなります。

↓ちなみにうちのはっさくです。

やや冷たい、湿り気あり→気滞ぎみです。ストレスたまってるかな…

ねこちゃんのストレス解消法案も是非お伝えしたいですが、脱線するのでまた今度。

疲れ、ストレスを溜めるとどこか遠くの自然の中で発散したくなりませんか?

パワースポットさがしていませんか?

美味しい物たべたくなりませんか?

自身で補気、気の巡りを良くしようと宗気、営気を探し求めているんですね。

また最近、現代医学でも腸内環境が免疫力の7割。なんて言われてますよね?

中医学では2000年前からそんなのあたりまえーなんです。
だって水穀の精微【栄養】が脾胃で吸収消化されて衛気を作るんですから。衛気は免疫力!

補気や気の巡りって大事なんです。
こじらせると解きほぐすのも大変です。

健康な体を作るためには、季節の食べ物や身体を温めるごはんを食べ、清々しい空気をすって体に元気をたくさん貯めましょ〜♪

どうぶつ達も一緒です。

○なんだか最近調子がイマイチ。
○食欲がおちたなぁ
○ストレス溜めてそう
○老化かなぁ

なんて症状見受けられませんか?

その症状気虚、気滞かもしれません。

補気、気の巡りに効果的な水穀の精微【栄養】
人参🥕、白米、餅米、ハトムギ、鶏、牛肉、イワシ、うなぎ、カツオ、芋、南瓜、香味野菜などがあります。

他にもたくさんあるのですがこちらは次回以降薬膳のお話で!

補充してあげたいけど、うちのペットに手軽に出来ないかな?という方

気を補充する漢方もありますよ。
どうぞ当院にご相談ください☺

ー当院近くのおすすめ清々しいどうぶつとの散歩コースー

晴れた日のレイクタウンのレイク周遊
久伊豆神社(境内はどうぶつ禁止です(´;ω;`))
元荒川沿い
松伏の緑の丘公園
野田清水公園

草加公園(ドッグランあり)

など

他にもおすすめな所があったら教えてください。

晴れた日の早朝散歩もいいですよね〜

→自然が多い(緑、水辺など)場所が人間もどうぶつも心地良い清気が流れている場所なんですね

獣医師
岩岡 佳織