【猫の目やに】原因・治療・対処法を獣医師が徹底解説｜越谷どうぶつ病院
【猫の目やに】原因・治療・対処法を獣医師が徹底解説｜越谷どうぶつ病院
目次
- 猫の目やにとは？
- 猫の目やにの主な症状
- 猫の目やにの原因
- 動物病院に行くべき目安
- 猫の目やにの治療法
- 越谷どうぶつ病院での治療の特徴
- 越谷どうぶつ病院の症例紹介
- ご自宅でできる対処法
- 猫の目やにの予防
- よくある質問
- まとめ
猫の目やにとは？
猫の目やにとは、目から分泌される涙や炎症による分泌物が固まったものです。 少量であれば生理的なこともありますが、色が濃い・量が多い・片目だけなどの場合は病気が隠れていることがあります。
特に子猫や多頭飼育の環境では感染性の疾患が多く注意が必要です。
猫の目やにの主な症状
- 黒っぽい目やに（生理的・軽度）
- 黄色・緑色の目やに（感染症）
- 片目だけに目やにが出る
- まぶたの腫れ
- 涙が多い
- しょぼしょぼする
- 光を眩しがる
- 目をこする・気にする
色・量・左右差が重要な診断ポイントとなります。
猫の目やにの原因
● 感染症（最も多い）
- 猫ヘルペスウイルス（FHV）
- カリシウイルス
- クラミジア感染症
- マイコプラズマ
感染症の場合、くしゃみ・鼻水など「猫風邪」症状を伴うことがあります。
● 結膜炎
結膜の炎症により涙と目やにが増えます。
● 角膜の病気
- 角膜炎
- 角膜潰瘍
痛みが強く、片目を閉じることが多いです。
● アレルギー
花粉・ホコリ・ハウスダストなどのアレルギー反応でも目やにが増えることがあります。
● 涙の通り道の異常
涙が鼻に抜けず、目の横に溜まってしまうことで目やにが出ます。
動物病院に行くべき目安
以下の症状があれば早めに受診をおすすめします。
- 黄色・緑色の目やにが出る
- 片目が閉じっぱなし
- 涙がずっと流れている
- 目が赤い・腫れている
- くしゃみや鼻水を伴う
- 子猫で症状が強い場合
特に片目だけが悪い場合は、角膜の病気の可能性があり、緊急対応が必要です。
猫の目やにの治療法
● 抗生物質の点眼・軟膏
細菌性結膜炎・クラミジア感染症に有効です。
● 抗ウイルス薬
猫ヘルペスウイルスが原因の場合に使用します。
● 消炎点眼
炎症や赤みが強い場合に使用します。
● 内服治療
感染症の種類によって内服薬を併用します。
● 中医学（漢方・鍼灸）
免疫力の低下が背景にある場合は、体質改善のために統合医療を併用することで再発予防に役立ちます。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
- 感染症・角膜疾患の診療経験が豊富
- 角膜検査（蛍光染色）・結膜検査による丁寧な診断
- ウイルス性・細菌性を見極めて治療
- 慢性涙目・再発性結膜炎にも対応
- 中医学による体質改善で再発予防
原因に応じた治療で、再発しにくい健康な目を目指します。
越谷どうぶつ病院の症例紹介
▶ 3ヶ月齢・子猫（猫風邪による目やに）
くしゃみ・鼻水を伴い来院。ヘルペス性結膜炎と診断。 点眼薬と内服治療により1週間で改善し、免疫ケアを併用しながら経過良好。
▶ 5歳・メス（片目の大量の目やに）
強い痛みで片目を閉じて来院。角膜炎が原因と判明。 治療により炎症が改善し、2週間で正常に戻りました。
ご自宅でできる対処法
- 清潔なガーゼで優しく拭く（ぬるま湯がおすすめ）
- 部屋の加湿で乾燥を防ぐ
- 無理にこすらない
- 目薬は獣医師の指示通りに
- 他の猫への感染対策（タオル・食器の共有を避ける）
※人間用の目薬は絶対に使わないでください。
猫の目やにの予防
- ワクチン接種（猫風邪予防）
- 子猫は早めの健康チェック
- ストレスを減らす生活環境
- 清潔な室内環境づくり
- 免疫力の維持
感染症が背景にある場合が多いため、 日頃の健康管理が目やにの予防に直結します。
よくある質問
Q. 黒い目やには病気ですか？
A. 少量であれば正常のこともありますが、増えてきた場合は受診をおすすめします。
Q. 片目の目やにだけでも病院へ行くべき？
A. はい。片側のみは角膜炎の可能性が高いです。
Q. 子猫の目やには放置していい？
A. 子猫の目やには治療が必要なことが多く、放置すると悪化します。
Q. 人にうつる病気ですか？
A. 猫風邪のウイルスは人にはうつりません。
まとめ
猫の目やには、感染症・結膜炎・角膜の病気など、さまざまな原因で起こります。 早期治療によって改善しやすいため、目の赤みや大量の目やにが出る際は早めにご相談ください。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の目やにでお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡
