【猫の血便】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

【猫の血便】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


猫の血便とは?

猫の血便とは、便に血液が混ざる状態を指します。 真っ赤な血が便の表面につく場合や、黒っぽいタール状の便になる場合があり、 出血部位や原因によって血便の特徴が異なります。

血便は軽度の腸炎から重度の病気まで原因が幅広いため、 早期に適切な検査・治療を行うことが重要です。


猫の血便の主な症状

  • 赤い血が便の表面に付着
  • 黒くてタール状の便(消化管の高位出血)
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • 元気がない

出血量が多い・黒い便(メレナ)の場合は緊急性が高いことがあります。


猫の血便の原因

● 急性腸炎

食事の急な変更・ストレス・異物摂取などで腸が炎症を起こすことがあります。

● ウイルス・細菌・寄生虫感染

  • コクシジウム
  • ジアルジア
  • 回虫・鉤虫
  • カンピロバクターなどの細菌感染
  • 猫汎白血球減少症(パルボ)

● 食物アレルギー

アレルギー性腸炎の猫は、慢性的な軟便や血便を繰り返します。

● 炎症性腸疾患(IBD)

慢性腸炎で長期の治療が必要になることがあります。

● 腫瘍(リンパ腫など)

特にシニア猫の血便では腫瘍性疾患の可能性もあります。

● 直腸・肛門のトラブル

  • 肛門腺炎
  • 肛門周囲の傷
  • 便秘による粘膜損傷

動物病院に行くべき目安

以下に当てはまる場合は早めの受診をおすすめします。

  • 血便が1日以上続く
  • 下痢・嘔吐が同時に起きている
  • 黒いタール状の便(緊急)
  • 元気がない・ぐったりしている
  • 子猫や高齢猫
  • 繰り返し血便になる

黒い便(メレナ)は胃〜小腸で出血しているサインで危険です。


猫の血便の治療法

● 原因に応じた治療が必須

血便は「症状」であり、原因にあわせて治療が大きく異なります。

● 下痢止め・整腸剤

軽度の腸炎に使用します。

● 寄生虫駆除

コクシジウム・ジアルジアなどの寄生虫は専用の治療薬が必要です。

● 抗生剤

細菌性腸炎が疑われる場合に使用します。

● 食事療法

  • 低アレルゲン食
  • 消化器サポートフード

● 点滴治療

脱水や電解質異常を改善します。

● IBD・腫瘍の場合の治療

  • ステロイド
  • 免疫抑制剤
  • 抗がん剤治療(リンパ腫の場合)

● 中医学(漢方)併用

慢性腸炎・アレルギー体質の猫では、漢方を併用し体質改善を行うことで、 症状の再発予防や治療効果の安定につながります。


越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 便検査・血液検査・画像診断を用いた丁寧な原因特定
  • 寄生虫感染・IBD・腫瘍まで幅広く対応
  • 腸炎に対する食事管理が得意
  • 中医学(漢方)併用による体質改善治療が可能
  • 子猫の下痢・血便の早期対応に強み

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 1歳・オス(コクシジウム感染)

軟便と血便で来院。寄生虫検査でコクシジウムを確認。 専用の駆虫薬で数日で改善。

▶ 12歳・メス(消化器型リンパ腫)

慢性の下痢・血便で来院。エコー・血液検査でリンパ腫を疑い、治療を開始。 抗がん剤治療により症状が大幅に改善。


ご自宅でできる対処法

  • 新しいフードは少しずつ切り替える
  • 猫草や異物の誤食に注意
  • 清潔なトイレ環境を保つ
  • こまめに水分をとれる環境をつくる
  • ストレスの少ない生活環境を作る

※市販の下痢止めを自己判断で使用しないでください。


猫の血便の予防

  • 定期的な便検査
  • ワクチンで重度のウイルス感染予防
  • 寄生虫予防薬の継続
  • 良質なフードで腸内環境の維持
  • ストレス対策

よくある質問

Q. 血便が1回だけでも受診すべき?

A. 1回のみで元気があれば様子見も可能ですが、繰り返す場合は受診してください。

Q. 真っ黒い便は危険ですか?

A. はい。上部消化管出血が疑われるため、緊急対応が必要です。

Q. 子猫の血便は?

A. 寄生虫が多いため、必ず検査が必要です。

Q. 血便はうつる病気?

A. 寄生虫・細菌感染の場合は他の猫にうつる可能性があります。


まとめ

猫の血便は軽度の腸炎から感染症、腫瘍まで原因が多岐にわたります。 早期検査で原因を特定し、適切な治療を行うことが改善への近道です。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の血便でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡