【猫の鼻血】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

【猫の鼻血】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


猫の鼻血とは?

猫の鼻血(鼻出血)は、片側または両側の鼻から血液が出る状態です。 単純な外傷から、腫瘍や感染症、全身疾患まで原因が幅広いため、 注意が必要な症状のひとつです。

特に猫の鼻血は犬に比べて発生率が低く、 鼻血=重症の可能性もあるため、早めの受診が大切です。


猫の鼻血の主な症状

  • ポタポタと血が垂れる
  • 鼻を触ると血がつく
  • 鼻水に血が混じる
  • くしゃみと同時に出血
  • 片側だけの血(片側性)
  • 両側からの出血(両側性)
  • 鼻が詰まって呼吸音が大きくなる
  • 顔の腫れ

特に片側だけの鼻血は腫瘍・ポリープ・異物の可能性が高く、 両側の鼻血は血液疾患・感染症・高血圧などが疑われます。


猫の鼻血の原因

● 外傷

  • ケンカ
  • 高所からの落下
  • 鼻をぶつけた

● 鼻腔内の炎症・感染症

  • 慢性鼻炎
  • 猫風邪(ヘルペス・カリシ)
  • 細菌感染

● 異物(草・小枝など)

片側性の鼻血でよく見られます。

● 腫瘍(高齢猫で多い)

  • 鼻腔内腺癌
  • 扁平上皮癌
  • リンパ腫

● ポリープ

若い猫に多く、いびき・呼吸音の増加を伴います。

● 高血圧

腎臓病や甲状腺機能亢進症がある猫で起こりやすいです。

● 血液疾患

  • 血小板減少症
  • 凝固異常
  • 免疫介在性疾患

● 中毒

  • 殺鼠剤(抗凝固薬)
  • 薬剤・植物の誤飲

動物病院に行くべき目安

以下の場合は速やかに受診をおすすめします。

  • 繰り返し鼻血が出る
  • 片側だけ血が何度も出る
  • 鼻血が止まりにくい
  • くしゃみ・鼻詰まりが続く
  • 元気や食欲がない
  • 顔が腫れている
  • 高齢猫の鼻血

大量出血・止まらない出血は緊急です。


猫の鼻血の治療法

● 原因の特定が最も重要

血液検査・画像検査・鼻腔内検査を行い、原因に合わせて治療します。

● 感染症の治療

  • 抗生剤
  • 抗ウイルス薬
  • 消炎剤

● 異物除去

鼻腔に異物が入っている場合は除去が必要です。

● 腫瘍の治療

  • 抗がん剤
  • 放射線治療(対応病院と連携)

● 高血圧治療

腎臓病・甲状腺疾患に対して治療を行います。

● 血液疾患の治療

血小板の増強、免疫抑制剤などを使用します。

● 緊急対応

  • 止血処置
  • 点滴治療
  • 酸素室

越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 鼻血の原因を多角的に調べる検査設備
  • 鼻炎・腫瘍・血液疾患の診断経験が豊富
  • 内科治療から支持療法まで幅広く対応
  • 高齢猫の診療が得意
  • 中医学(漢方・鍼灸)との併用治療も可能

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 14歳・オス(高血圧)

鼻血が続き来院。血液検査・血圧測定で腎臓病による高血圧を疑い治療を開始。 内服治療により良好に維持。

▶ 4歳・メス(慢性鼻炎)

鼻詰まりと鼻血で来院。感染と炎症が原因と判明し、治療で鼻血が改善。 漢方も併用し再発を予防。


ご自宅でできる対処法

  • 鼻血が出たら強く触らず、そっと拭う
  • 猫を落ち着かせて安静にさせる
  • 部屋の加湿(40〜60%)
  • 誤飲に注意
  • 鼻炎がある場合はこまめにケア

ティッシュを鼻に詰める、強く押すなどは逆効果です。


猫の鼻血の予防

  • 猫風邪のワクチン
  • 室内環境の清潔保持
  • 高血圧の早期発見(血圧測定)
  • 誤飲防止
  • ストレス軽減
  • 定期健診

よくある質問

Q. 鼻血が一度だけでも受診した方がいい?

A. はい。猫の鼻血は原因が重いことが多いです。

Q. 片側だけの鼻血は?

A. 異物・腫瘍・ポリープが疑われます。

Q. 鼻血は止められますか?

A. 原因治療が重要で、応急処置だけでは根本改善はできません。

Q. 鼻血と鼻炎の違いは?

A. 鼻炎は鼻水やくしゃみが中心、鼻血は血が出る状態です。


まとめ

猫の鼻血は、外傷・感染症・腫瘍・高血圧・血液疾患など、多くの原因で発生します。 犬に比べ猫の鼻血は特に注意が必要で、早めに診断することで予後が大きく変わることがあります。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の鼻血でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡