【猫の白内障】原因・症状・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院

【猫の白内障】原因・症状・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


猫の白内障とは?

白内障とは、眼の中にある「水晶体」が白く濁る病気です。 濁りが進行すると光が通りにくくなり、視力が低下します。

猫では犬ほど発生率は高くありませんが、 糖尿病・外傷・遺伝・炎症などを背景として発生することがあります。

白内障と似た「核硬化症」という加齢変化もあるため、 正確な診断が非常に重要です。


猫の白内障の主な症状

  • 瞳の中心が白く・青白く見える
  • 物にぶつかるようになった
  • 段差でつまずく
  • 目をこすりたがる
  • 暗いところで歩きにくい
  • 目の中の光の反射が弱い

症状が軽い段階では、外見上の変化が少なく見逃されやすいため注意が必要です。


猫の白内障の原因

● 加齢(シニア猫)

最も多い原因で、ゆっくり進行します。

● 糖尿病

血糖値の上昇により水晶体内の代謝が乱れ、急速に白内障が進行することがあります。

● 外傷

喧嘩や衝突などで眼を強打すると、水晶体が損傷し白内障が起こります。

● 炎症性疾患

  • ぶどう膜炎
  • 感染症

慢性の炎症が水晶体の濁りを引き起こすことがあります。

● 遺伝性(稀)

一部の猫種で遺伝的に起こることがあります。

● 先天性

生まれつき水晶体が濁っているケースです。


動物病院に行くべき目安

以下の場合は受診をおすすめします。

  • 瞳が白く・青白く見える
  • 歩き方がぎこちない
  • 段差でよくつまずく
  • 夜間に見えづらそうにしている
  • 眼を痛がる・しょぼしょぼする
  • 糖尿病を診断されている

※急激に白くなる場合は糖尿病性白内障の可能性があり、緊急対応が必要です。


猫の白内障の治療法

● 点眼治療

  • 抗炎症点眼
  • 眼の代謝を助ける点眼

初期の進行を遅らせる目的で使用することがあります。

● 内科治療

ぶどう膜炎など炎症を伴う場合は、内服薬による治療を行います。

● 手術(適応がある場合)

猫の白内障手術は犬より稀ですが、 視力改善が期待できる症例では手術が選択されることもあります。

● 合併症の管理

緑内障・網膜剥離などを併発していないかのチェックが必要です。

● 中医学(漢方・鍼灸)

眼の代謝や循環改善を目的に、漢方や鍼灸を併用するケースもあります。


越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 眼科診療に対応し、白内障の鑑別診断を丁寧に実施
  • 核硬化症・ぶどう膜炎など類似疾患を正確に判別
  • 糖尿病性白内障の全身管理にも対応
  • 必要に応じて専門機関との連携も可能
  • 漢方・鍼灸など統合的アプローチで再発予防にも対応

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 12歳・オス(加齢性白内障)

ゆっくり進行する白内障。定期的な眼圧チェックと点眼治療で進行をコントロール。

▶ 9歳・メス(糖尿病性白内障)

急激な視力低下で来院。血糖値が高く、糖尿病性白内障を診断。 全身管理と眼の炎症治療で安定。

▶ 3歳・オス(外傷性白内障)

喧嘩による眼外傷が原因。炎症治療を行いつつ、定期的に進行を観察中。


ご自宅でできる対処法

  • 急激に白くなる・見えにくそうな場合はすぐ受診
  • 室内のレイアウトを変えない(ぶつかり防止)
  • 段差の少ない環境作り
  • 目をこすらせないように注意
  • 糖尿病管理の徹底

※人間用の目薬を使うのは危険です。絶対に避けてください。


猫の白内障の予防

  • 定期的な眼科健診
  • 糖尿病の早期発見・コントロール
  • 怪我防止のための安全な室内環境
  • 炎症性疾患の早期治療

よくある質問

Q. 白内障は治りますか?

A. 完治には手術が必要ですが、猫では適応が限られます。進行抑制や症状管理が中心です。

Q. 瞳が白く見えるのは白内障ですか?

A. 加齢による「核硬化症」の場合もあります。鑑別には眼科検査が必要です。

Q. 若い猫でも白内障になりますか?

A. 外傷・遺伝・炎症により若齢で発症することもあります。

Q. 白内障は痛い病気?

A. 初期は無痛ですが、ぶどう膜炎や緑内障を併発すると痛みを伴います。


まとめ

猫の白内障は、加齢・糖尿病・外傷・炎症などさまざまな原因で発生します。 視力の低下だけでなく、合併症のリスクもあるため、 早期発見と継続的なケアが重要です。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の白内障でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡