【猫の膵炎】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

【猫の膵炎】原因・症状・治療法を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


猫の膵炎とは?

猫の膵炎とは、膵臓に炎症が起こる病気で、急性・慢性のどちらも存在します。 膵臓は消化酵素を分泌し、糖の調整にも関わる重要な臓器のため、 炎症が起こると食欲低下・嘔吐・元気消失などの重い症状が出ることがあります。

猫では犬よりも症状が分かりにくく、慢性化しやすいという特徴があります。


猫の膵炎の主な症状

  • 食欲低下・拒食
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 体重減少
  • 腹痛(うずくまる・触ると嫌がる)
  • 脱水
  • 黄疸(重症例)

特に「食べない」「元気がない」という症状は膵炎の代表的サインです。


猫の膵炎の原因

● 特発性(原因不明)

猫の膵炎の多くは原因が特定できないタイプです。

● 感染症

  • 猫伝染性腹膜炎(FIP)
  • トキソプラズマ

● 腸炎との関連

猫では胃腸炎・胆管炎と併発する「三臓器炎(トライアディティス)」が多いです。

● 外傷

落下や事故による膵臓の圧迫で炎症が起こることがあります。

● 中毒

毒性のある植物・薬剤・化学物質の摂取により膵炎が起こる場合があります。

● 肥満

脂肪の代謝異常により慢性膵炎を引き起こすリスクが高まります。


動物病院に行くべき目安

猫は膵炎の症状が非常に分かりにくいため、以下の場合は受診をおすすめします。

  • 食欲が24時間以上ない
  • ぐったりしている
  • 嘔吐が続く
  • 体重が減ってきた
  • 脱水がある
  • 黄疸がみられる
  • 腹部を触ると嫌がる

急性膵炎の場合、短時間で重症化することがあります。


猫の膵炎の治療法

● 点滴治療

脱水や電解質異常を改善するために最も重要な治療です。

● 吐き気止め・胃腸薬

嘔吐を抑えて体力を維持します。

● 食欲増進剤

食欲が回復しない場合に使用します。

● 痛み止め

腹痛の軽減を目的に使用します。

● 抗生剤(感染が疑われる場合)

● 胆管炎・腸炎の治療

3臓器炎が疑われる場合は、併発疾患の治療も行います。

● 栄養管理

強制給餌や高消化性フードの利用で体力を維持します。

● 中医学(漢方・鍼灸)

慢性膵炎では、体質改善のための漢方・鍼灸が有効な場合もあります。


越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 膵炎を疑う症状を丁寧に評価し、早期に治療へつなげる
  • 血液検査(fPLI)に対応し、膵炎の診断精度を高める
  • エコー検査で膵臓・肝臓・腸の状態を詳細に評価
  • 三臓器炎(胃腸・胆管・膵臓)への総合治療が可能
  • 点滴・栄養管理・漢方など総合的な治療に対応

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 8歳・メス(急性膵炎)

食欲低下と嘔吐で来院。血液検査で膵炎が疑われ、点滴と内服で数日で改善。

▶ 12歳・オス(慢性膵炎)

元気消失と体重減少。エコー検査で慢性膵炎を疑い、食事療法と漢方で安定。

 


ご自宅でできる対処法

  • 無理に食べさせない(吐き気がひどい場合)
  • ウェットフードで水分補給
  • 体を温めすぎない
  • ストレスを減らす環境作り
  • 定期的な体重チェック

※人間の薬を与えるのは非常に危険です。


猫の膵炎の予防

  • 肥満を防ぐ
  • 日頃から水分をしっかり取らせる
  • 誤食を防ぐ
  • 消化器症状(嘔吐・下痢)を放置しない
  • 定期健康診断で早期発見

よくある質問

Q. 猫の膵炎は治りますか?

A. 急性膵炎は適切な治療で改善しますが、慢性膵炎は長期管理が必要です。

Q. 食欲不振は膵炎のサインですか?

A. とても多いサインです。24時間以上食べない場合は受診を推奨します。

Q. 高齢猫は膵炎になりやすい?

A. はい。腎臓病や肝胆疾患と併発しやすくなります。

Q. 家でできる応急処置は?

A. 嘔吐が続く場合は水も食事も控え、早めの受診が必要です。


まとめ

猫の膵炎は、食欲低下・嘔吐・元気消失など、重い症状が出ることのある疾患です。 特に慢性化しやすく、気付かれにくい病気のため、早期の診断と総合的な治療が重要です。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の膵炎でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡