【猫の貧血】原因・症状・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院

【猫の貧血】原因・症状・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院

 

目次


猫の貧血とは?

猫の貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが減少し、全身へ酸素を十分に運べなくなる状態です。 軽度では気づかないこともありますが、重度になると命に関わる危険な病態です。

貧血には「再生性」と「非再生性」があり、原因や治療法が大きく異なるため、正確な診断がとても重要です。


猫の貧血の主な症状

  • 元気がない
  • 食欲不振
  • 歯茎や舌が白い(蒼白)
  • 呼吸が速い・浅い
  • 心拍数の増加
  • 体重減少
  • ふらつき・失神
  • 黄疸(溶血性貧血の場合)

歯茎や舌の色は貧血の重要なサインです。 白っぽい場合は危険な状態の可能性があります。


猫の貧血の原因

● 再生性貧血(赤血球が壊されるタイプ)

  • 溶血性貧血(免疫介在性)
  • 外傷・内出血
  • 寄生虫(ノミ・マダニ・ヘモバートネラ)
  • 中毒(玉ねぎ・ユリなど)
  • 感染症(FIV・FeLV)

● 非再生性貧血(赤血球が作られないタイプ)

  • 腎不全
  • 骨髄の病気(白血病・骨髄炎・腫瘍)
  • 慢性炎症
  • 甲状腺機能異常

● 栄養性

鉄欠乏や極端な栄養不良による貧血は猫では稀です。


動物病院に行くべき目安

以下の症状がある場合は受診をおすすめします。

  • 歯茎が白い・黄色い
  • ぐったりして動かない
  • 呼吸が速い
  • 食欲がない
  • 突然のふらつきや倒れる
  • 慢性疾患(腎臓病・ウイルス感染)を持っている

急激な貧血は非常に危険で、緊急治療が必要です。


猫の貧血の治療法

● 原因の特定が最重要

貧血の種類を特定しないと適切な治療ができません。

● 輸血

重度の貧血では命を救うために輸血が必要です。

● 免疫抑制剤

免疫が赤血球を壊すタイプ(IMHA)の場合に使用します。

● 寄生虫治療

ヘモプラズマ感染などの場合、適切な抗生剤を使用します。

● 腎性貧血の治療

腎不全に関連する貧血には、造血ホルモン製剤を使用することがあります。

● 栄養管理

食欲がない場合は強制給餌や栄養サポートを行います。

● 中医学(漢方・鍼灸)

慢性的な貧血では、体質改善や造血サポートとして漢方を併用することがあります。


越谷どうぶつ病院での治療の特徴

  • 血液検査で貧血のタイプを正確に分類
  • 超音波・レントゲンで出血源を丁寧にチェック
  • 感染症(FIV・FeLV・ヘモプラズマ)の検査に対応
  • 腎臓病・甲状腺検査など全身評価が可能
  • 必要に応じて輸血の対応を検討
  • 漢方・鍼灸による体質改善治療も提供

越谷どうぶつ病院の症例紹介

▶ 7歳・オス(溶血性貧血)

ぐったりして来院。血液検査で溶血性貧血と診断し、免疫抑制剤で改善。

▶ 12歳・メス(腎性貧血)

腎不全による貧血。皮下点滴と造血ホルモンによる治療で安定を維持。

▶ 4歳・オス(ヘモプラズマ感染)

外出猫で元気消失。抗生剤治療で貧血が改善し元気に回復。


ご自宅でできる対処法

  • 過度な運動を控えさせる
  • 水をしっかり飲ませる
  • ストレスの少ない環境にする
  • 定期的な再診と血液検査を継続
  • 投薬を指示どおり行う

※人の貧血薬(鉄剤など)を勝手に与えるのは危険です。


猫の貧血の予防

  • 寄生虫予防をしっかり行う
  • 屋外への外出を控える
  • 慢性疾患の早期治療
  • 定期的な健康診断

よくある質問

Q. 猫の貧血は治りますか?

A. 原因により治る場合と、長期管理が必要な場合があります。

Q. 鉄剤は必要ですか?

A. 猫では鉄欠乏性貧血は稀で、不要なことがほとんどです。

Q. 輸血は危険ですか?

A. 適切な管理下で行えば安全性は高いですが、慎重な対応が必要です。

Q. 血が混じる便や尿も貧血につながりますか?

A. はい。慢性的な出血は貧血の原因になります。


まとめ

猫の貧血は、溶血、感染、出血、腎不全、骨髄疾患など原因がさまざまです。 放置すると命に関わる危険があるため、早期診断と適切な治療が必要です。 特に「歯茎が白い」「ぐったりしている」などの症状がある場合は、早めの受診が安心です。

越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の貧血でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡