ご存じですか?6月1日より一部施行 懲役5年または最大500万円の罰金!?
6月1日より動物愛護及び管理にかんする法律の一部改正後の施行が行われました!
つまり…動物をもっと大切に扱わないと罰が重くなますという改正です。
6月1日からの改正は
1.第一種動物取扱業の規制強化
〇犬、猫の販売場所は事業所に限定されます。各事業所には動物取扱責任者を置くことが義務付けられています。今後は、動物取扱責任者は「十分な技術的能力及び専門的な知識経験を有する者」でなければなりません。つまり実務未経験者は資格を有することができず少なくとも半年以上の実務経験が必要となります(獣医師、動物看護師を除く)
〇登録を取り消された場合は5年間は再登録不可(以前は2年間)
2.動物の適正飼養のための規制強化
〇不適切な飼養の場合、都道府県知事による指導、勧告、立ち入り検査が可能
〇上記の場合不妊、去勢手術を講じなければならない
〇危険動物はペットとして飼養は禁止
〇動物虐待に対する罰則の引き上げ
殺傷→懲役5年、罰金500万円(以前は2年、200万)
虐待、遺棄→懲役1年、罰金100万円(以前は100万)
4.都道府県等措置の拡充
〇動物愛護管理担当職員の配置
都道府県→配置すること
・市町村→配置するように努める
・地方公共団体の職員であり、専門的な知識を有する者であること
〇所有者不明の犬猫の引き取りは拒否できる
5.その他
〇獣医師による虐待の通報が義務化
〇動物を殺さなければならない場合、
動物を殺さなければならない場合は、できる限りその動物に苦痛を与えない方法で、
その方法については国際的動向に十分配慮するよう努める
他いろいろ細かい改正はありますが動物病院に関係するところはこのあたりでしょうか。
来年また4年後に改定される項目としては犬猫販売等の制限やマイクロチップ装着の義務づけなどがあります。
要はみなさん!どうぶつに苦痛を与えず適切に飼育しましょうということです。
しているよ!という方ばかりかと存じますが世の中そうじゃない人がいるからこんな法律ができてしまうのです。
こんなに健気な動物たちにやさしくする以外はないと思いますが口がきけない分人間の好き勝手にされてしまう子が不憫です。
知ることにより助けられる命もあるってことで改定動物愛護法を抜粋してみました。
詳しくは環境省の概要をご覧ください。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/renkei/r01_02/mat02_1.pdf
越谷どうぶつ病院
獣医師 岩岡 佳織