麻酔下歯科治療(心臓病のある16歳のわんちゃん)

16歳のわんちゃんの麻酔下歯科治療前の写真です。

犬歯や臼歯(奥歯)を中心に歯石が沢山ついており、歯茎も化膿し、腫れています。

このわんちゃんは術前にLevine3/6の心雑音が聞こえたため、心臓の検査を行ったところ僧帽弁閉鎖不全症が認められました。

レントゲン検査、超音波検査上心臓のサイズは大きくなっていなかったため、ACVIM(アメリカの内科学会)の定めるステージB1に相当し、麻酔の負担はそれほど大きくないものと判断したため、麻酔下で歯科治療を行いました。

麻酔中は心臓の負担を減らすよう循環を補助する注射薬を使用し、心泊数や血圧を適切に管理しました。

写真のとおり歯石が無くなり、口腔内はとてもきれいになりました。また口臭もなくなりました。

麻酔のよる影響もなく術後も元気にしています。

現在16歳ですが、歯周病も治療し、まだまだ元気に長生きしてくれそうです。

ペットの歯石取り・歯科治療をご検討の方は当院へご相談ください。

越谷どうぶつ病院

院長 岩岡