ワクチン接種、避妊・去勢手術

ワクチン接種

当院では犬、猫ともに各種の混合ワクチンを取り扱っています。
ワクチン接種は命に係わる重大疾病を未然に防ぐためにとても重要です。しかしその一方で稀に副作用を起こすことがあり、中にはアナフィラキシーショックやワクチン接種部位肉腫(ワクチン接種によりできてしまう癌)など命に係わる副作用もあります。
ワクチンによる免疫は3年以上持続する子もいれば1年ももたない子もいます。またごく稀ですがワクチン接種をしてもまったく免疫が強化されない子も存在します。それゆえ当院ではご希望の方にはワクチンの抗体価検査を提案しており、検査の結果、十分な抗体価(免疫)を持っている子たちには接種を見送るという、その子その子にあったワクチンプログラムを提案しています。

避妊・去勢手術

避妊・去勢手術を受けることにより、病気の予防はもとより発情に伴うストレスを無くしてあげることができます。避妊・去勢手術により予防できる病気は、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣・子宮の腫瘍、精巣の腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニアなどが挙げられます。いずれも発症してしまうと命にかかわるものや生活の質を大きく落とす可能性のある病気です。
子孫を残す予定が無いのであれば避妊・去勢手術を受けさせることをおすすめします。

避妊・去勢手術は6か月以上で受けられます。女の子の避妊手術は初回生理前に受けることにより乳腺腫瘍の発生率を1%以下に抑えることができます。(生理が来てしまっても手術は可能です。)

避妊・去勢手術

  1. 手術の予約
    お電話もしくは来院時に手術の予約をします。
    去勢手術(男の子)は原則的に日帰り手術となります(お腹の中に精巣がある場合は一泊の入院)。避妊手術(女の子)は一泊入院し、手術の次の日にお迎えに来ていただきます。
  2. 術前検査
    全身麻酔のリスクを評価するため、手術当日から2週間前までの間に一度ご来院頂き、身体検査と血液検査を行います。検査結果をご説明し、手術当日の注意事項をお伝えします。
  3. 手術当日
    午前10時頃ご来院頂き、当日の体調をチェックし、問題が無ければ動物をお預かりします。飼い主様には同意書をよくお読みいただきサインを頂いた後、一旦お帰り頂きます。
    12:00~16:00の間で手術を行います。手術が終わり麻酔から覚めたら飼い主様へご報告のお電話をします。去勢手術(男の子)では16時以降の退院、避妊手術(女の子)では次の日の退院となります。
  4. 傷のチェック、抜糸
    手術から2~3日後に傷のチェックのため一度ご来院頂きます。
    男の子では7~10日後、女の子では10~14日後に抜糸となります。猫の去勢手術(男の子)では抜糸は必要ありません。