症例紹介
【猫のリンパ腫】症状・治療・原因を獣医師がわかりやすく解説|越谷どうぶつ病院
【猫のリンパ腫】症状・治療・原因を獣医師がわかりやすく解説|越谷どうぶつ病院
目次
猫のリンパ腫とは?
猫のリンパ腫とは、リンパ球が腫瘍化する「血液のがん」の一種です。 猫では最も多い腫瘍のひとつで、消化器型リンパ腫が特に多くみられます。
リンパ腫は進行が早いこともありますが、 治療によって生活の質を大きく改善し、長期の維持を目指せる病気です。
猫のリンパ腫の主な症状
● 消化器型(最も多い)
嘔吐
下痢・軟便
食欲低下
体重減少
腹部のしこり
● 縦隔型(胸部)
呼吸が早い・苦しそう
咳が出る
胸に水がたまる(胸水)
● 腎型
急な食欲低下
腎不全症状
貧血
● その他(皮膚型・鼻腔型など)
皮膚の腫れ・しこり
くしゃみ・鼻づまり
症状は発生した部位によって大きく異なります。
猫のリンパ腫の原因
● 猫白血病ウイルス(FeLV)
特に若い猫のリンパ腫では、猫白血病ウイルスが強く関与します。
● 猫免疫不全ウイルス(FIV)
免疫低下が持続し、腫瘍リスクが高くなる可能性があります。
● 老化による細胞変化
高齢猫のリンパ腫ではウイルスが陰性でも発症します。
● その他
慢性炎症
遺伝的要因
環境因子
動物病院に行くべき目安
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
食欲が減った・痩せてきた
嘔吐・下痢が続く
お腹にしこりを触れる
呼吸が早い・苦しそう
口の中・皮膚に腫れがある
シニア猫で急な体調の悪化
リンパ腫は早期治療によって予後が大きく変わります。
猫のリンパ腫の治療法
● 抗がん剤治療(化学療法)
リンパ腫は抗がん剤の反応が良い腫瘍で、 生活の質を保ちながら治療を続けることが可能です。
● ステロイド療法
がん細胞の増殖を抑えるために使用します。 単独治療の場合は効果は限定的ですが、症状改善が期待できます。
● 中医学(漢方・鍼灸)併用
抗がん剤の副作用軽減、食欲改善、免疫バランスの調整を目的に併用することがあります。
● 対症療法
吐き気止め、食欲増進剤、腎臓ケアなど症状に合わせてサポートします。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
リンパ腫の診断・治療の経験が豊富
腫瘍のタイプを見分ける丁寧な検査
抗がん剤治療+統合医療(漢方・鍼灸)に対応
副作用管理に力を入れ、生活の質を最優先
FeLV・FIV陽性猫のリンパ腫治療も対応
ご家族の希望に寄り添いながら、 「その子にとって最適な治療法」を一緒に選択していきます。
越谷どうぶつ病院の症例紹介
11歳・オス(消化器型リンパ腫)
慢性的な嘔吐と体重減少で来院。エコーで腸の肥厚を認め、検査の結果リンパ腫と診断。 抗がん剤治療と漢方併用で食欲が改善し、数ヶ月良好に経過中。
7歳・メス(縦隔型リンパ腫)
呼吸が早く、胸に水が溜まっている状態で来院。胸水を抜去し、抗がん剤治療を開始。 治療に良好に反応し、呼吸状態が改善しました。
ご自宅でできる対処法
食欲・体重の記録
水をしっかり飲める環境づくり
静かでストレスの少ない生活
嘔吐・下痢の回数メモ
薬は獣医師の指示通りに継続
抗がん剤治療中は特に、 体調の変化を早く気づくことがとても重要です。
猫のリンパ腫の予防
猫白血病ウイルス(FeLV)ワクチン
室内飼育による感染予防
定期的な健康診断(血液検査・エコー)
早期の体調変化に気づく観察
ウイルスが関与しないタイプも多いため、 完全な予防は難しいものの、早期発見が予後を大きく改善します。
よくある質問
Q. 猫のリンパ腫は治りますか?
A. 完全治癒は難しいことが多いですが、治療により長期維持が可能なケースがあります。
Q. 抗がん剤は副作用が心配です…
A. 猫では副作用が少なく、生活の質を保ちながら治療できることが多いです。
Q. 治療しないとどうなりますか?
A. 進行が早いため、症状悪化を防ぐためにも早期治療を推奨します。
Q. 他の猫にうつりますか?
A. リンパ腫自体は感染しませんが、ウイルス性の場合はFeLVが関与します。
まとめ
猫のリンパ腫は部位によって症状が異なり、進行が早い腫瘍ですが、 治療によって生活の質を大きく改善できる病気です。 早期発見が鍵となるため、気になる症状があれば早めにご相談ください。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫のリンパ腫でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡

