症例紹介
【猫の甲状腺機能亢進症】症状・治療・原因を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院
【猫の甲状腺機能亢進症】症状・治療・原因を獣医師が徹底解説|越谷どうぶつ病院
目次
猫の甲状腺機能亢進症とは?
猫の甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモン(T4)が過剰に分泌されることで、 代謝が異常に活発になってしまう病気です。 特にシニア猫(10歳以上)で多く、猫の代表的な内分泌疾患のひとつです。
治療によって生活の質を大きく改善できるため、 早期発見・早期治療がとても重要です。
猫の甲状腺機能亢進症の主な症状
よく食べるのに痩せていく(代表的症状)
落ち着きがなくなる・夜鳴き
嘔吐が増える
下痢・軟便
毛づやが悪くなる
水をよく飲む・尿が増える
心拍数が早くなる
高血圧
「最近なんとなく元気すぎる」「よく鳴くようになった」という変化も甲状腺のサインかもしれません。
猫の甲状腺機能亢進症の原因
● 甲状腺の腫大(腫瘍ではなく良性がほとんど)
ほとんどの猫は良性の甲状腺腫がホルモンを過剰に作り出すことが原因です。
● まれに甲状腺腫瘍(悪性)
全体の1〜2%と少ないですが、悪性腫瘍が原因となることもあります。
● リスク要因
高齢(10歳以上)
遺伝的要因
食事(ヨウ素量の偏り)
環境要因
原因がはっきりしない場合も多いため、症状から早期に気づくことが大切です。
動物病院に行くべき目安
次のような症状が見られたら早めの受診がおすすめです。
よく食べるのに痩せてきた
落ち着きがない・夜に鳴く
吐く回数が増えた
高齢になり、何となく変化が出てきた
動悸が早い・息が荒い
特に痩せながらよく食べるのは甲状腺の典型的なサインです。
猫の甲状腺機能亢進症の治療法
● 内服薬(メチマゾール)
最も一般的な治療法。 甲状腺ホルモンの産生を抑え、症状を改善します。
● 食事療法(ヨウ素管理食)
以前は療法食がございましたが、残念ながら終売となりました。
● 外科手術(甲状腺摘出)
片側の腫大であれば手術が適応となる場合があります。当院でも実施しておりますのでご相談ください。
● 放射性ヨウ素治療
確実な治療効果が期待できますが、実施施設が限られています。
● 補助療法(中医学・漢方・鍼灸)
代謝バランスを整えるため、統合医療を併用することで体調が安定するケースがあります。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
甲状腺疾患の診療経験が豊富
血液検査(T4・fT4・T3)を含む丁寧な診断
内服薬・外科手術のバランスを考えた治療
腎臓病、心臓病との併発に配慮したケア
中医学を併用した体質改善ケアにも対応
甲状腺機能亢進症は腎臓病、心臓病と同時に発生しやすいため、総合的な管理が大切です。
越谷どうぶつ病院の症例紹介
12歳・オス(典型例)
よく食べるのに痩せてきたとのことで来院。 T4高値で甲状腺機能亢進症と診断。内服薬により体重が回復し、行動も落ち着きました。
14歳・メス(腎臓病併発)
食欲はあるのに体重減少が続き来院。 腎臓病との併発のため、投薬量を慎重に調整し、内服薬と皮下補液を併用。 現在も安定して生活しています。
ご自宅でできる対処法
体重測定(週1回)
飲水量のチェック
嘔吐の回数・食欲の記録
薬は毎日決まった時間に継続
ストレスの少ない生活環境にする
症状の変化を早く気づけるよう、日々の観察がとても大切です。
猫の甲状腺機能亢進症の予防
高齢期の定期健診(年2回)
バランスの良いフード選び
急な体重変化のチェック
ストレス管理
甲状腺機能亢進症そのものを完全に予防することは難しいですが、 早期発見によって生活の質を守ることができます。
よくある質問
Q. 甲状腺機能亢進症は治りますか?
A. 完全に治癒するには放射性ヨウ素治療や手術が必要ですが、多くは内服で良好に管理できます。
Q. 投薬は一生続けるの?
A. 多くの場合は継続が必要ですが、状態を見ながら量を調整していきます。
Q. 情緒不安定や夜鳴きも関係ありますか?
A. はい。代謝亢進により過敏になり、落ち着きがなくなることがあります。
Q. 他の猫にうつる病気ですか?
A. いいえ。感染症ではありません。
まとめ
猫の甲状腺機能亢進症はシニア期に多く、体重減少・多飲多尿・落ち着きのなさなどが特徴です。 適切な治療によって症状を大きく改善できるため、気になる変化があれば早めにご相談ください。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の甲状腺機能亢進症でお困りの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡

