症例紹介
【猫の尿毒症】症状・原因・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院
【猫の尿毒症】症状・原因・治療法を獣医師が詳しく解説|越谷どうぶつ病院
目次
猫の尿毒症とは?
猫の尿毒症とは、腎臓の機能が低下し、体内に老廃物(尿毒素)が溜まってしまう危険な状態です。 腎不全が進行することで本来尿として排泄されるべき毒素が体内に蓄積し、全身にさまざまな症状を引き起こします。
急性尿毒症は命に関わる緊急疾患であり、迅速な治療が必要です。 慢性腎臓病が悪化して起こるケースも多く、特にシニア猫では注意が必要です。
猫の尿毒症の主な症状
強い元気消失・ぐったりする
食欲低下・まったく食べない
嘔吐が続く
口臭(アンモニア臭)
脱水
下痢・黒い便
痙攣・ふらつき
尿が出ない or 少ない
体重減少
貧血
特に尿が出ない・嘔吐が止まらない・ぐったりして呼吸が荒い場合は緊急です。
猫の尿毒症の原因
● 急性腎不全
尿路閉塞(オス猫で多い)
毒物摂取(ユリ、薬剤、中毒)
脱水による腎血流低下
重度の感染症
● 慢性腎臓病の悪化
高齢猫では、慢性腎臓病が進行し尿毒症に至ることが非常に多いです。
● 尿路閉塞
オス猫で特に多い「結石・尿道閉塞」は数時間で尿毒症を引き起こすため、緊急治療が必要です。
● 脱水
水を飲まない・下痢・嘔吐などが続くことで腎機能が急低下します。
動物病院に行くべき目安
以下の症状があればすぐに受診してください。
尿が出ていない・頻繁にトイレに行くがほとんど出ない
嘔吐が止まらない
明らかに元気がない・ぐったりしている
ご飯を丸1日食べない
呼吸が速い・苦しそう
ひどい口臭が出てきた
尿毒症は時間との勝負です。1〜2日の遅れが命の分かれ目です。
猫の尿毒症の治療法
● 点滴(輸液療法)
尿毒素を体外に排出させ、腎臓の負担を減らす最も重要な治療です。
● 尿路閉塞の解除
オス猫で最も多い緊急原因。カテーテルを使い閉塞を解除します。
● 薬物療法
吐き気止め
血圧降下薬
腎臓の保護薬
胃の粘膜保護剤
● 食事療法
腎臓サポート療法食に変更します。
● 透析が必要な場合も
重度の急性腎不全では専門施設で透析治療を行うケースもあります。
● 中医学(漢方・鍼灸)
慢性期の腎機能サポートに有効な場合があります。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
血液検査で腎機能(BUN・CRE・SDMA)を正確に評価
尿検査とエコーで閉塞・結石・炎症を丁寧に診断
緊急時の入院点滴に対応
慢性腎臓病の長期管理にも豊富な実績
漢方・鍼灸を組み合わせた体質改善治療も可能
越谷どうぶつ病院の症例紹介
10歳・オス(尿路閉塞からの急性尿毒症)
尿が出ない状態で来院。緊急カテーテル処置と点滴治療で回復。
15歳・メス(慢性腎臓病の悪化)
食欲不振・嘔吐で来院。点滴と食事療法で状態が安定し在宅ケアに移行。
8歳・オス(中毒による急性腎不全)
ユリを誤食。早期治療で腎機能が保たれ、尿毒症へ移行せず改善。
ご自宅でできる対処法
水分摂取を増やす環境づくり(複数の水飲み場・自動給水器)
腎臓用療法食を続ける
定期的な血液検査
吐き気止めなどの内服を継続
元気・食欲の変化を日々記録する
※尿毒症が疑われる症状がある場合、自宅で様子を見るのは危険です。
猫の尿毒症の予防
慢性腎臓病の早期発見
定期的な健康診断(特に7歳以上)
脱水を防ぐ(飲水量の確保)
オス猫は尿路閉塞のリスクに注意
ユリなど中毒植物を置かない
よくある質問
Q. 尿毒症は治りますか?
A. 原因が急性で適切な治療をすれば改善する場合がありますが、重症では長期管理が必要です。
Q. 尿毒症はどれくらい危険ですか?
A. 進行した尿毒症は命に関わる緊急疾患です。
Q. 尿が出ないと何時間で危険?
A. 24時間以内に尿毒症の危険が高まります。早期受診が必須です。
Q. 水を飲まない場合の対策は?
A. ウェットフード、スープタイプご飯、自動給水器の併用がおすすめです。
まとめ
猫の尿毒症は、腎臓が正常に働かず老廃物が体に溜まる非常に危険な状態です。 食欲低下、嘔吐、元気消失、尿が出ないなどの症状がある場合は緊急受診が必要です。 早期診断と治療により、回復の可能性を大きく高めることができます。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、猫の尿毒症治療をお考えの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡

