症例紹介
【犬のリンパ腫】もっとも多い悪性腫瘍のひとつ。進行が早い病気だからこそ早期発見が重要|越谷どうぶつ病院
【犬のリンパ腫】もっとも多い悪性腫瘍のひとつ。進行が早い病気だからこそ早期発見が重要|越谷どうぶつ病院
目次
犬のリンパ腫とは?
リンパ腫とは、リンパ球という免疫細胞が腫瘍化する悪性腫瘍(がん)です。 犬で発生する悪性腫瘍の中で最も多い病気のひとつで、 進行が早く、治療開始のタイミングが非常に重要です。
リンパ節だけでなく、肝臓・脾臓・消化管・皮膚・骨髄など 全身の臓器に発生する可能性があり、症状も多彩です。
主な症状
● 最も特徴的な症状:リンパ節の腫れ
顎の下・首・脇・鼠径部などのリンパ節が コリコリと大きく腫れるのが初期のサインです。
顎の下に2つ大きなしこりがある
首が太く見える
脇や脚の付け根に丸い塊が触れる
● 全身症状
元気がない
食欲低下
体重減少
発熱
嘔吐・下痢(消化器型リンパ腫)
皮膚のしこり・赤み(皮膚型リンパ腫)
多くの飼い主様は「しこり」に気づいて受診されます。
原因
犬のリンパ腫の原因は完全には解明されていませんが、次の要因が関与すると考えられています。
● ① 遺伝的要因
ゴールデン・レトリバー、ボクサーなど特定犬種に多い。
● ② 免疫機能の異常
免疫の異常活性化や低下が発生に関係する可能性。
● ③ 環境要因
農薬
喫煙環境
化学物質
● ④ ウイルス
猫のリンパ腫ではウイルスが原因となりますが、 犬でははっきりしたウイルスは確認されていません。
動物病院に行くべき目安
以下に当てはまる場合、早急な受診が必要です。
首・顎の下・脇にしこりがある
しこりが急に大きくなった
複数のリンパ節が腫れている
食欲が落ちている
体重が減ってきた
元気がない
リンパ腫は進行が早く、治療開始が遅れるほど予後が悪化します。 気づいたらすぐにご相談ください。
治療法
● ① 抗がん剤治療(化学療法)
最も効果が期待できる治療法です。 犬のリンパ腫においては副作用が人より軽く、 生活の質を保ちながら治療できることが多いのが特徴です。
CHOP療法
単剤プロトコール
ステロイド併用
● ② ステロイド治療
応急処置として使用されることがありますが、先に使用すると抗がん剤の効果が下がるため注意が必要です。
● ③ 放射線治療
特に皮膚型や局所的な腫瘍に有効なことがあります。
● ④ 緩和ケア
進行したリンパ腫では、痛み・不快症状の緩和を目的に治療を行います。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
しこりに対してその場で細胞診が可能
血液検査・エコーで病気の広がりを確認
抗がん剤治療や外科手術も対応
統合医療(漢方・オゾン治療)で体調サポートにも対応
ご家族に寄り添い、生活の質を重視した治療を実施
越谷どうぶつ病院の症例紹介
9歳・Mダックス(多中心型リンパ腫)
複数の体表リンパ節が腫大。化学療法により寛解状態を維持。
11歳・Mダックス(皮膚型リンパ腫)
全身性の皮膚の苔癬化。皮膚の組織生検によりリンパ腫と診断。抗がん剤+ステロイドで症状緩和
7歳・ビーグル(消化器型リンパ腫)
下痢・食欲不振。超音波検査で腸のリンパ腫が判明し治療開始。
ご自宅でできる対処法
しこりのサイズ・硬さをチェック
毎日の食欲・元気の変化を記録する
体重をこまめに測る
ストレスを減らす生活環境に整える
治療中の嘔吐・下痢は早めに相談
※しこりを揉んだり押さないようにしましょう。
予防
リンパ腫を完全に防ぐことは困難ですが、早期発見が最も重要です。
月に1回、全身の「しこりチェック」
特に顎下・首・脇・脚の付け根を触る習慣を
高齢犬は定期健診を受ける
化学物質・タバコの煙を避ける
よくある質問
Q. リンパ腫は治りますか?
A. 完治は難しいものの、抗がん剤で寛解(症状や腫瘍がほぼ消える状態)を目指すことができます。
Q. 副作用はありますか?
A. 人ほど強く出ないことが多く、生活の質を保ちながら治療できます。
Q. ステロイドだけで治療できますか?
A. ステロイドは補助的で、単独では効果が不十分です。
Q. 若い犬でもなりますか?
A. 多くは中高齢ですが、若い犬でも発症することがあります。
まとめ
犬のリンパ腫は頻度の高い悪性腫瘍であり、 リンパ節の腫れ(しこり)に気づいたら早急に受診が必要です。
抗がん剤に比較的よく反応する腫瘍で、 適切な治療により寛解を維持し、生活の質を保つことも可能です。
しこりに気づいた、元気・食欲がないなど気になる症状があれば、 早めにご相談ください。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、犬のリンパ腫の検査・治療をお考えの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡



