症例紹介
【犬のメラノーマ(悪性黒色腫)】口・皮膚・指にできる危険な腫瘍。早期発見が命を守ります|越谷どうぶつ病院
【犬のメラノーマ(悪性黒色腫)】口・皮膚・指にできる危険な腫瘍。早期発見が命を守ります|越谷どうぶつ病院
目次
犬のメラノーマとは?
メラノーマ(悪性黒色腫)とは、メラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)が腫瘍化したものです。 犬では特に口腔(口の中)・皮膚・指(爪床)に発生し、 悪性度が非常に高く転移しやすい腫瘍として知られています。
特に口腔メラノーマは進行が早く、 早期発見と迅速な治療が犬の命に直結します。
高齢犬に多く、発生頻度の高い腫瘍の1つです。
主な症状
口の中に黒いできもの
皮膚に黒いイボ・しこり
指(爪の根元)が腫れている
しこりが急に大きくなる
潰れて出血する
口臭が強くなる(口腔内)
食べづらそう・食欲低下
足を痛がる・びっこを引く(指に発生した場合)
リンパ節の腫れ
呼吸が荒い(転移時)
黒いしこりだけでなく、色が薄いメラノーマ(アメラノティックタイプ)もあるため、 黒くなくても油断できません。
原因
● ① 遺伝的素因
メラノサイトの異常増殖が種により起こりやすいことが知られています。
● ② 高齢
中〜高齢で発生率が上昇します。
● ③ 慢性的な刺激
口腔の炎症、歯石、皮膚の慢性炎症などが関与することがあります。
● ④ 免疫の低下
老化に伴う免疫力低下が腫瘍発生に影響すると考えられます。
動物病院に行くべき目安
以下の症状がある場合は早急に診察を推奨します。
黒いしこり・できものがある
しこりが急に大きくなった
出血・ただれがある
口臭が強くなった
歩き方が変・足先を舐める(指の腫瘍)
リンパ節が腫れている
メラノーマは転移が非常に早く、発見時には進行していることも多い腫瘍です。
治療法
● ① 外科手術(最優先の治療)
メラノーマは局所浸潤性が強いため、 広範囲切除(広めに取る手術)が基本です。
口腔内:腫瘍と顎骨の一部切除
皮膚:広い範囲の切除
指:断指術
● ② 免疫療法(メラノーマワクチン)
手術後の再発・転移予防として有効性が期待される治療ですが、使用が大学病院等に限られています。
● ③ 抗がん剤治療
進行度に応じて使用。単独での効果は限定的ですが、補助として行います。
● ④ 放射線治療
口腔メラノーマでは放射線が効くことが知られており、 手術不能の場合の選択肢にもなります。
● ⑤ 緩和治療
痛み・炎症のコントロールを重視したケアを行います。
越谷どうぶつ病院での治療の特徴
細胞診・組織検査で迅速に腫瘍を診断
レントゲン・エコーで転移の有無をチェック
手術が必要な場合は専門施設と連携
術後の抗がん剤・免疫療法にも対応
生活の質を重視した治療プランを提案
漢方・鍼灸など統合医療の併用で体力サポート
越谷どうぶつ病院の症例紹介
12歳・ミニチュアダックス(口腔メラノーマ)
口腔内の黒いしこりに気づき来院。広範囲切除後、免疫療法を併用し経過良好。
10歳・柴犬(皮膚メラノーマ)
背中のしこり。組織検査で悪性と判明し、外科切除後に追加治療を実施。
8歳・トイプードル(指のメラノーマ)
指先の腫れと跛行が見られ、断指術を行い回復。
ご自宅でできる対処法
できものの大きさ・色・形を観察する
しこりを見つけたら早めに受診
口の中は定期的にチェック
急激な変化があればすぐに病院へ
食欲や元気の変化を毎日確認
※しこりを強く押したり揉むと腫瘍を刺激する可能性があるため控えましょう。
予防
メラノーマ自体の完全予防は困難ですが、早期発見が最重要です。
高齢犬は月1回の全身チェック
口腔内の定期的な観察
皮膚にできものがあればすぐ受診
歯石や口腔炎を放置しない
よくある質問
Q. メラノーマは良性のこともありますか?
A. はい。良性の場合もありますが、犬では悪性の割合が非常に高いです。
Q. 手術すれば治りますか?
A. 再発・転移しやすいため、手術+追加治療の併用が重要です。
Q. 黒くないしこりでもメラノーマの可能性はありますか?
A. あります。アメラノティック(無色素)メラノーマの可能性があります。
Q. 高齢犬でも手術できますか?
A. 体調を評価したうえで手術可能なケースが多いです。
まとめ
犬のメラノーマ(悪性黒色腫)は、 非常に悪性度が高く、早期発見が予後を大きく左右する腫瘍です。 口の中・皮膚・指に発生する黒いしこりは、すぐに検査が必要です。
しこりが小さいうちに治療を開始することで、 再発・転移を防ぎ、犬の生活の質を大きく守ることができます。
越谷市、レイクタウン、草加市、春日部市、吉川市の方で、犬のメラノーマの検査・治療をお考えの方は当院へご相談ください。
越谷どうぶつ病院
院長 岩岡

